段ボールの中身

番外編

当サイトへ良く訪問してくださる、としぼーさんから、先日(2001/9/28)のソウル・フラワー・ユニオン:スクリューボール・コメディー・ツアーのライヴレポートを頂きました。感謝!

あの夜、御覧になったという方、惜しくも見逃したファンの方、じっくり読んでみろ。

ソウル・フラワー・ユニオン:2001年9月28日 新宿リキッドルーム

スクリューボール・コメディー・ツアーの最終日のライブに足を運んだ。この夏に発表されたスクリューボール・コメディーは大傑作アルバムとして認知されたのではないだろうか。この日の観客動員数は正確には分からないのだが、3月、6月のライブの時より大幅に増えていた。もっと多くの人に受け入れられていいはずだと思っていただけに嬉しい徴候である。

ライブはGO-GOフーテン・ガールではじまり、サヴァイヴァーズ・バンケットそして殺人狂ルーレットへなだれ込み、ボルテージは一気に高まる。内海洋子と山口洋のふたりのゲストも踊れるロックに貢献していた。中盤に演奏された夏到来、野づらは星あかり、荒れ地にてで発揮された中川のヴォ−カリゼイションの高さは尋常でなく聞き惚れてしまった。モノノケ・サミットの二枚目のアルバムが発表された当時、中川の歌が非常に良くなったと言われていたが、その成長は止まっていないことが確認できた。

途中、奥野、山口、河村、コーキの4人による、映画「UNCHAIN」のアンチェインのテーマが演奏されるなど、ここ数年の彼らの活動の集大成という趣もあった。

中盤以降、エエジャナイカなどライブでお馴染みの曲も演奏されたのだが、なかでも、風の市は秀逸の出来で、殺人狂ルーレットなどよりも盛り上がっていたのではないかと思われた。前作ウインズ・フェアグランドでは、アイルランドのアルタンと共にレコーディングされた風の市は、きらびやかなどちらかと言えばヨコ乗りの曲だが、さすが日本屈指のライブバンド、スケールの大きなタテ乗りの曲に成長させてしまった。

MCでの中川の爆笑トークもいつものごとく冴え渡る。このまま少しずつお客さんが増えていったらまたスタジアム(渋谷公会堂はスタジアムなのだろうか、はて?)でライブがしたいと言う奥野に「もう、忘れようや」と中川が返して大爆笑。全身汗まみれでミネラル・ウォーターを飲む中川の笑顔がバンドの今を象徴している。メンバー全員の笑顔には、軽い嫉妬心さえ感じてしまう。

名曲、満月の夕での伊丹英子のお囃子はこの日も美しく、仕事やこじれた恋人との関係、勉強や上手く行かない人生を抱えたみんなのこころを優しく解きほぐしたに違いない。

リズム隊にも言及しておきたい。アイルランドのトラッドや日本の民謡などを色濃く打ち出した曲が減少し2001年型のロックンロールを揃えてきた今のバンドと、昨年末からドラムを担当しているコーキの勇猛なドラミングは、非常に相性が良い。また、リズム感抜群で随所でハーモニックなバッキングヴォーカルを決めるベースの河村博司の存在感も大きい。ベースを弾きながらあれだけ歌えることに毎回驚きを禁じ得ない。

2時間20分に及ぶ楽しさ満載の怒濤のライブ。

ひとつ難を言わせてもらえば、ゲストの出たり入ったリが気になった。なんとか一つにまとめて貰えたら良かったのだが。

次回の東京でのライブは12月。新曲をすぐさまライブで披露するバンドなだけに、今から期待が膨らんでしまう。

おそらく、12月には新しいヴィジョンを提示してくれるのではないか。

まったく聞き手を驚かせる活動を続けてきたバンドなだけに今後も眼が離せない。兎に角、このバンドはライブでその徴候を掴むほかない。

さぁ、あなたもサヴァイヴァーズ・バンケットに足を運びませんか。

2001/10/01

筆者:としぼー

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最終更新日時 [2006-09-13 1:42]